広島市安佐北区可部に拠点を構えるにのみやグループは、医療(内科、循環器、消化器、緩和ケア)、介護サービス(通所・訪問・リハビリテーション)、フードバンクとの切れ目のない連携で、みなさまの健やかで幸せな生活を応援します。

検査

 

年に一度は内視鏡検査を

内視鏡検査とは

「胃がん検診」ばかりではなく、一般検査として症状のある方にも行われる胃内視鏡検査は、先端部に小型のCCDカメラを搭載した内視鏡を口から挿入し、食道、胃、十二指腸の一部までを観察する検査です。病変を直接観察することが可能で、生検や治療を行うことも可能です。以前と比較し、内視鏡自体が細く(通常口径8〜9㎜程度)、やわらかくなり、挿入時の「おえっ」とする不快感は軽減されています。また当院では、口径が細い鼻腔用を使用しており、さらに不快感は軽減されると思います。

胃がん検診における内視鏡検査が選択可能になりました。

 従来、市町村が実施する「がん検診」のうち、「胃がん検診」は40歳以上の方に対して年1回のバリウムを用いた胃部X線検査で行われてきましたが、「バリウムはどうしても嫌だ」といった声が多く、受診率は伸び悩んでいました。そのため、厚労省が再検討し、市町村が実施する「胃がん検診」でも胃内視鏡検査が選択できるようになりました。
 広島県においても平成29年4月より、50歳以上の方に対して2年に1回の内視鏡による「胃がん検診」が開始されました。ただし、胃疾患に関連する症状がある方や胃部分切除後で経過視察中の方、疾患の種類にかかわらず入院中の方、あるいは胃内視鏡検査そのものが禁忌の方(咽頭・鼻腔等の疾患で内視鏡挿入困難、呼吸不全、重篤な心疾患、出血傾向、収縮期血圧がきわめて高い、全身状態不良など)はその対象を外れます。広島市の場合、受診者の負担金は3,300円で、市民税非課税世帯に属する方、生活保護世帯に属する方、後期高齢者はもちろん、70歳以上の方には受診者負担金はありません。また、検診の際に何らかの病変を認め、一部組織を採取する生検が行われることがありますが、その際は、別途医療保険を用いた料金が加わります。

胃内視鏡検査を受ける手順


 「胃がん検診」ばかりでなく、一般検査として症状のある方にも行われる胃内視鏡検査は、先端部に小型のCCDカメラを搭載した内視鏡を口から挿入し、食道、胃、十二指腸の一部までを観察する検査です。病変を直接観察することが可能で、生検や治療を行うことも可能です。以前と比較し、内視鏡自体が細く(通常口径8〜9mm程度)、やわらかくなり、挿入時の「おえっ」とする不快感は軽減されています。また、当院では、口径が細い鼻腔用を使用しており、さらに不快感は軽減されると思います。
 一般的に医療機関で胃内視鏡検査を受ける手順は右の表のようになります。

胃内視鏡検査で診断をされる代表的疾病

大腸がんについて

大腸がんの死亡率は年々増加しています。

 日本における死因の第1位は悪性腫瘍(がん)であり、全死亡原因の約3分の1を占めています。(図1)がんの中でも、消化管のがんは死因の上位を占めており、平成26年度は男性では胃がんが2位、大腸がんが3位、女性では大腸がんが1位、胃がんが3位となっています。また、胃がんの死亡率は男性では横ばい、女性では減少傾向となっていますが、大腸がんの死亡率は、男性、女性とも年々増加しています。(図2)そこで、消化管がんのうち大腸がんに関する理解を深めていただくため、その診断や治療方法、さらに予防方法について解説します。

大腸がんは早期発見により完治することが可能ながんです。大腸がんを早期発見するために、集団検診などで行われる便潜血検査を定期的に受けてください。便鮮血検査だけだと、ワンコイン(500円)で収まります。

心不全について

心不全ってなあに?呼吸困難や動悸などの症状だけではない。

心臓は、栄養分や酸素を含んだ血液を全身に送り出すポンプのはたらきが低下して、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態を「心不全」と呼びます。心不全は一つの疾患ではなく、心臓のさまざまな疾患(虚血性心疾患、心筋症、弁膜症など)が最終的に至る症候群を意味します。
心臓のポンプ機能が低下すると、心臓だけでなく全身にいろいろな症状が現れます。

心不全は発症の仕方によって分類されます。数時間から数日の間で急に心不全症状を出てきたものを急性心不全、数ヶ月かけて徐々に心不全状態を認めるものを慢性心不全、さらに慢性心不全から急に悪くなったものを慢性心不全の急性増悪といいます。

急性心不全の原因として急性心筋梗塞症、肺血栓塞栓症があげられます。それまで症状がなかった人に呼吸困難、起坐呼吸、血圧低下などの心不全の症状が急に出現するもので、いずれも生命にかかわるので、緊急の入院、治療が必要です。
慢性心不全とは心臓弁膜症や心筋症が原因となって心臓のはたらきが低下し、運動時の動悸、息切れ、呼吸困難や足のむくみなどの症状が慢性的に持続しているものです。この場合、治療方針を決定するための検査や治療が必要です。
慢性心不全の急性増悪とは、心臓のはたらきが低下しているが症状が軽く、安定していた慢性心不全の患者さんに、なんらかのきっかけで急に呼吸困難などの症状が出現するものをいいます。この場合も急性心不全と同様に、緊急の入院治療が必要です。きっかけとしてもっとも多いのは、呼吸器感染症、すなわち「かぜをこじらせて、気管支炎・肺炎となり、心不全が悪化」というパターンです。そのほか、塩分や水分の過剰摂取、服薬の中断、過度の労働や運動、狭心症、不整脈などが引き金となり、心不全があっかすることもあります。もともと心臓のはたらきが低下している人は、これらの誘因を避けるよう注意する必要があります。

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